東場・親・6巡目、ドラは 二索 です。東をツモって、手はこうなりました。

6索か 9索を切ればテンパイです。ふつうはどちらかでテンパイを取りますが、ここでは 8索を切ってテンパイを取らない手も、同じくらい有力でした。

打牌 判定 向聴 受け入れ 期待値 和了率 平均打点
8索 ◎ 最良 1向聴 8種25枚 2,161点 20.9% 10,348点
9索 ◎ 最良 聴牌 1種4枚 2,125点 24.2% 8,767点
6索 ○ 良 聴牌 1種4枚 2,083点 24.4% 8,530点

和了率は 18 巡のうちにツモ和了する確率、期待値は「和了率 × 平均打点」です。見えている牌は自分の手牌とドラ表示牌だけとして計算しました。8索切りと 9索切りの差は 36 点 (1.7%) で、サンソーの判定ではどちらも ◎ 最良になります。

テンパイを取るなら、辺張より嵌張

9索を切ると 6・8索の嵌張、6索を切ると 8・9索の辺張です。どちらも待ちは 7索の 4 枚で、和了率もほとんど同じです。

差がつくのは平均打点です。嵌張は 5索を引けば両面に変わるなど、テンパイの後に形が良くなる牌があります。9索切りでは、東を引いて東の暗刻 (場風と自風で 2 翻) になる和了や、赤5 を使う和了が、それぞれ和了の 11% ありました。6索切りは、どちらもありません。

そのため 9索切りは、すぐに立直するより黙聴で手変わりを待つ方が得です (立直 2,094点、黙聴 2,125点)。6索切りは、すぐに立直するのが一番です (立直 2,083点、黙聴 1,987点)。

8索を切って戻すと、平均打点が上がる

8索を切ると、テンパイから 1 向聴に戻ります。

受け入れは 8 種 25 枚と広く、5索や 7索を引けば両面で聴牌できます。和了率は 20.9% に下がりますが、和了したときに東の暗刻が 15%、赤5 が 17% と増え、ほぼすべての和了 (99%) で立直がかかります。平均打点は 10,348 点まで上がり、和了率が下がった分をほぼ取り返します。

どちらを選ぶか

期待値の差はわずかなので、テンパイを取る 9索切りも、戻す 8索切りも、どちらを選んでも損はほとんどありません。覚えておきたいのは次の 2 つです。

  • 待ちの枚数が同じなら、辺張より嵌張の方が手変わりの分だけ得
  • 待ちが悪いテンパイなら、取らずに戻す手も同じくらい有力なことがある